2007年08月30日
お食い初めの器

骨董市で見つけて買ったものです。
小さくてかわいいので珍味入れや、ピアスなどの小物入れにしてもいいかな~と思って買ったのですが
後で調べてみると、赤ちゃんが生まれて100日目に行うお食い初めに使うおめでたい器でした。
塗りがはげている所があったので塗りなおしたら、結構上等です。

これを買ってしばらく経ってから子どもを授かったので、あわてて塗り直しました。
梅春あたりに使える予定です。
2007年08月29日
カレースプーン

漆塗りのスプーンでカレーが食べたくて作ったものです。
小さいから簡単に出来るかと思って塗りはじめたのだけれど、思いのほか苦戦。
小さいものは小さいなりに研ぎや塗りが細かくなって面倒でした・・・。
途中で放棄しそうになりながら一年以上かかってしまったけれど
やっと漆のスプーンでカレーが食べられます。

2007年08月23日
総漆塗り三線

前回作った三線は棹に漆塗りをしてあとの付属品は三線屋さんで組んでもらいましたが、
今回はすべて漆塗りで自分で組んで見ました。
世界にひとつだけのMY三線です。

*棹はサークルメンバーのHさんの手作りに黒呂色仕上げ。
*胴は人工皮を自分で張り、漆を塗ったもの。(春慶塗り)
*カラクイは漆にみじん貝を蒔いてすこしキラキラさせました。
*胴掛けも漆塗りで手作りです。
自分だけの三線を作ってみたい方、一緒に作ってみませんか?
サークルメンバー募集しています。
毎週水曜日 浦添美術館の実習室をお借りして制作しています。
お問い合わせは左のバナー『オーナーへメッセージを送る』をクリックしてメールでお願いします。
2007年07月26日
卵殻技法

呂色研ぎで仕上げた器物に白くしたウズラの卵殻を貼り付けていきます。
1. 貼りたい箇所に漆を塗り、そこに適当な大きさに割った卵殻を置いて、
押し付ける要領で殻を砕きます。
*殻を押し付けたり、配置するのには竹串を使いました。
2. 殻を好きな大きさ、間隔で配置します。
殻の大きさを大きくしたり小さくしたり、間隔を開けたり狭くしたりすると陰影を表現できます。
3. 完全にうるしが乾いたら卵殻が器物に接着したことになるので次の工程に進みます。
*上の写真は私が製作中の手鏡。
白うるしの地(ベージュ)に白椿を描いていく予定です。
2007年07月26日
うずらの卵を白くする

真っ白ですが、これはうずらのたまごです。
うるしでは白が出せないので模様で白を使いたいときに卵の殻を使います。
鶏卵でも良いのですが
うずらの方がきれいに仕上がるようです。
うずらの模様は、お酢で拭き取るときれいに落ちるんです。
しばらくお酢につけて置くと表面がふやけてくるので柔らかい布などで拭き取っていきます。
力を入れるとすぐ割れてしまうのでなかなか忍耐の要る作業です

このうずらのたまごを使った技法は次回紹介します。
2007年07月19日
刻苧(こくそ)の作り方
【刻苧(こくそ)の作り方】
・木地のつなぎ目を補強するため
・木地の切れやヤセ込みを防ぐため
・生地の狂いをなくす為
生地のつなぎ目や木目の芯を彫って刻苧を詰めます。
①
のり漆を使います。下地漆でも可。
「のり漆」に「刻苧わた」を入れヘラで練り混ぜる。
*刻苧わた・・・麻布を細かく刻んで綿状にしたもの。
②
「木粉」を加え更に練り混ぜ粘土状にする。
*木粉は木地にサンドペーパーをかけたときに出る粉を取って置くと便利です。
刻苧を詰めるときの注意
・深く詰めるときには中までよく乾くように2~3回に分けて詰める。
・乾くとかなり縮むので、最後はやや盛り上げるようにする。
刻苧が余ったら
・ラップで密封すれは冷蔵庫でしばらく保存できます。
・粘土のように自由な形が作れるので、ビーズにしてアクセサリーにしたり、好きな形の箸置きにしたりできます。
重箱の角の継ぎ目に刻苧埋めをしたところです。
乾いたらペーパーをかけて平らにします。
・木地のつなぎ目を補強するため
・木地の切れやヤセ込みを防ぐため
・生地の狂いをなくす為
生地のつなぎ目や木目の芯を彫って刻苧を詰めます。
①
のり漆を使います。下地漆でも可。
「のり漆」に「刻苧わた」を入れヘラで練り混ぜる。
*刻苧わた・・・麻布を細かく刻んで綿状にしたもの。
②
「木粉」を加え更に練り混ぜ粘土状にする。
*木粉は木地にサンドペーパーをかけたときに出る粉を取って置くと便利です。

・深く詰めるときには中までよく乾くように2~3回に分けて詰める。
・乾くとかなり縮むので、最後はやや盛り上げるようにする。

・ラップで密封すれは冷蔵庫でしばらく保存できます。
・粘土のように自由な形が作れるので、ビーズにしてアクセサリーにしたり、好きな形の箸置きにしたりできます。

乾いたらペーパーをかけて平らにします。
2007年06月07日
漆塗りマグカップ
漆塗りのマグカップが出来上がりました。(Hさんの作品)
槐(えんじゅ)を刳り貫いた木地に
内側は白漆、
外側は木地呂塗りで仕上げています。
ぬくもりのある器なので陶器のカップより
やさしい味わいのコーヒーが飲めそうです。
熱々の飲物を入れても
器が熱くて持てないなんてこともありませんし、
口当たりもとても柔らかです。

内側は白漆、
外側は木地呂塗りで仕上げています。
ぬくもりのある器なので陶器のカップより
やさしい味わいのコーヒーが飲めそうです。
熱々の飲物を入れても
器が熱くて持てないなんてこともありませんし、
口当たりもとても柔らかです。
2007年05月08日
沈金教室が始まります。
以前にお知らせした沈金教室が5月21日(月)から始まります。
少人数制でしっかり教えてもらえます。
6寸、8寸のお盆2点に模様をつけていく予定です。
日程: 5月21日~7月9日までの毎週月曜日(全8回)
時間: 18時~20時
場所: 琉球うるし工芸(那覇市識名)
費用:¥20,000(材料費込み)
人数に若干余裕があるので参加したい方はお気軽にメールしてください。
↓
お問い合わせはこちらまで。
少人数制でしっかり教えてもらえます。
6寸、8寸のお盆2点に模様をつけていく予定です。
日程: 5月21日~7月9日までの毎週月曜日(全8回)
時間: 18時~20時
場所: 琉球うるし工芸(那覇市識名)
費用:¥20,000(材料費込み)
人数に若干余裕があるので参加したい方はお気軽にメールしてください。
↓

2007年03月29日
沖展入選
現在開催中の第59回沖展の漆芸部門に
私たちサークルメンバーから3人の作品が入選しました
これを励みに新たな作品作りに勤しんで行きたいと思います。
沖展は4月1日まで浦添市民体育館で開催されています。
私たちサークルメンバーから3人の作品が入選しました

これを励みに新たな作品作りに勤しんで行きたいと思います。
沖展は4月1日まで浦添市民体育館で開催されています。
2007年03月10日
沈金教室
サークルとは直接関係ないのですが
沈金教室の生徒を募集しています。
沈金とは漆の加飾技法のひとつです。
漆の表面を沈金刀で模様を堀り、そこに漆を摺りこんだ後、金粉などを沈めて模様を出すものです。
沈金教室の案内
5月頃から始めて全8回のコースです。
◇日時 月曜日18:00~20:00
◇受講料 20,000円(材料費込み)
◇定員 5~10名
◇場所 那覇市識名(交番の近く)
◇内容
・沈金刀の作り方
・練習板を使って彫り方の練習
・6寸、8寸のお皿2枚に好きな図案を彫る。
漆に触ったことのない初心者でも大丈夫です。
少人数ですので丁寧に教えてもらえます。
沈金の教室はなかなかないので興味のある方はチャンスです。
お問い合わせはこちらまで
沈金教室の生徒を募集しています。
沈金とは漆の加飾技法のひとつです。
漆の表面を沈金刀で模様を堀り、そこに漆を摺りこんだ後、金粉などを沈めて模様を出すものです。
沈金教室の案内
5月頃から始めて全8回のコースです。
◇日時 月曜日18:00~20:00
◇受講料 20,000円(材料費込み)
◇定員 5~10名
◇場所 那覇市識名(交番の近く)
◇内容
・沈金刀の作り方
・練習板を使って彫り方の練習
・6寸、8寸のお皿2枚に好きな図案を彫る。
漆に触ったことのない初心者でも大丈夫です。
少人数ですので丁寧に教えてもらえます。
沈金の教室はなかなかないので興味のある方はチャンスです。

2007年03月01日
作品展
3月1日~4日まで浦添美術館にて友の会作品展が開催されています。
私たちサークルメンバーの作品も展示されていますので
近くを通る予定があったりしたら立ち寄って見てください。(入場無料)
330号線沿いから見るとパリのラ・リューシュのような雰囲気のレンガ造りの建物です。
美術館友の会会員の作品展ですので、漆器のほかに
染物、絵画、写真、陶芸などなどいろいろな作品が展示されています。
私たちサークルメンバーの作品も展示されていますので
近くを通る予定があったりしたら立ち寄って見てください。(入場無料)
330号線沿いから見るとパリのラ・リューシュのような雰囲気のレンガ造りの建物です。
美術館友の会会員の作品展ですので、漆器のほかに
染物、絵画、写真、陶芸などなどいろいろな作品が展示されています。
2007年02月28日
胴張り

先週は、三線の胴に人工皮を張りました。
工具もすべて手作り。
人工皮には漆を塗って
それぞれ好きな模様にする予定です。
どんな柄にしようかな~

Posted by 忠左衛門 at
09:00
│Comments(0)
2007年02月27日
木地呂塗りウクレレ

これもサークルメンバーの作品。
すべて手作りのウクレレです。
木地呂塗り(きじろぬり)とは木目が透けて見える漆の塗り方。
時が経つほど漆の透明感が増して
木の美しさが出てきます。
2007年02月23日
曙塗りのカラクイ

先月紹介したオリジナルカラクイの曙塗り(あけぼのぬり)です。
これも私たちの親分の作品。
黒塗りの三線につけると小粋になるし、
朱塗りの三線ならかわいらしくなります。






こちらは販売しています。
お気軽にお問い合わせください。
お手持ちの三線につけかえればがらっと雰囲気が変りますよ
2007年02月22日
下地漆の作り方
【下地漆(したじうるし)の作り方】
【のり漆】を使います。
のり漆の作り方は過去記事→こちらをクリックしてみてください。
①
「のり漆」に「輪島地の粉」を少しずつ加え、ヘラで練りまぜていきます。
かなり多く地の粉を入れます。
(地の粉が少ないと縮む恐れがあります)
地の粉は粒子の細かさによって一辺地~三辺地とありますが用途によって使い分けます。
一般的に始めは一辺地、仕上げに近い方は細かい三辺地を使います。
②
よくヘラで練り合わせたら「下地漆」の出来上がり。
使うときには、こまめにイジメて使います。
イジメルほど滑らかで塗りやすくなります。
粒子が固まっていたりするとヘラを痛めるし、きれいに塗れません。
粉が入っている分、乾きやすいので注意。
「輪島地の粉」とは?
珪藻土(けいそうど)の一種の黄土を粉にした下地粉の一種。
木地の凸凹をなくし滑らかにする為に使います。
【のり漆】を使います。
のり漆の作り方は過去記事→こちらをクリックしてみてください。

「のり漆」に「輪島地の粉」を少しずつ加え、ヘラで練りまぜていきます。
かなり多く地の粉を入れます。
(地の粉が少ないと縮む恐れがあります)
地の粉は粒子の細かさによって一辺地~三辺地とありますが用途によって使い分けます。
一般的に始めは一辺地、仕上げに近い方は細かい三辺地を使います。

よくヘラで練り合わせたら「下地漆」の出来上がり。
使うときには、こまめにイジメて使います。
イジメルほど滑らかで塗りやすくなります。
粒子が固まっていたりするとヘラを痛めるし、きれいに塗れません。
粉が入っている分、乾きやすいので注意。

珪藻土(けいそうど)の一種の黄土を粉にした下地粉の一種。
木地の凸凹をなくし滑らかにする為に使います。
2007年02月21日
布着せ
【布着せの仕方】
布着せとは、器を強くする為に木地に麻布を貼ることです。
昨日作り方を書いたのり漆を使います。
①
「のり漆」を全体に薄く塗ります。
②
その上に麻布を貼ります。バイヤスに使うと貼り易い。
布がぴったり密着するようにヘラでしっかり押さえます。
特に角は浮きやすいので注意。
全体に麻布が貼れたら、その上から再度「のり漆」を薄く塗ります。
注意すること
・布目に均等に「のり漆」が入るように十字を切るようにヘラで塗ります。(一方向だけにヘラを動かさないで縦横に動かす)
・最後はヘラでしごくようにし、厚塗りにならないようにします。
・厚塗りにすると縮む心配もあり、後で研ぐ作業も多くなるし、漆も無駄になります。
布着せとは、器を強くする為に木地に麻布を貼ることです。
昨日作り方を書いたのり漆を使います。

「のり漆」を全体に薄く塗ります。

その上に麻布を貼ります。バイヤスに使うと貼り易い。
布がぴったり密着するようにヘラでしっかり押さえます。
特に角は浮きやすいので注意。
全体に麻布が貼れたら、その上から再度「のり漆」を薄く塗ります。

・布目に均等に「のり漆」が入るように十字を切るようにヘラで塗ります。(一方向だけにヘラを動かさないで縦横に動かす)
・最後はヘラでしごくようにし、厚塗りにならないようにします。
・厚塗りにすると縮む心配もあり、後で研ぐ作業も多くなるし、漆も無駄になります。
2007年02月20日
のり漆の作り方
【糊漆(のりうるし)の作り方】
のり漆は、下地工程で布着せをするときなどに使います。
のり漆で布と木地を接着します。
①
上新粉と水を鍋に入れて熱しながらかきまぜます。
②
ぶつぶつと沸騰するころに透明感が出てきます。
これくらい角が立つくらいのかたさにします。
火からおろして冷まします。
これが「のり」です。
③
「のり」に生漆(きうるし)を少しずつヘラで混ぜていきます。
分量は1:1くらい。
よく混ざって滑らかになったら出来上がり。
これが「のり漆」です。
のり漆は、下地工程で布着せをするときなどに使います。
のり漆で布と木地を接着します。

上新粉と水を鍋に入れて熱しながらかきまぜます。

ぶつぶつと沸騰するころに透明感が出てきます。
これくらい角が立つくらいのかたさにします。
火からおろして冷まします。
これが「のり」です。
「のり」に生漆(きうるし)を少しずつヘラで混ぜていきます。
分量は1:1くらい。
よく混ざって滑らかになったら出来上がり。
これが「のり漆」です。