2007年07月19日

刻苧(こくそ)の作り方

【刻苧(こくそ)の作り方】
・木地のつなぎ目を補強するため
・木地の切れやヤセ込みを防ぐため
・生地の狂いをなくす為

生地のつなぎ目や木目の芯を彫って刻苧を詰めます。

のり漆を使います。下地漆でも可。
のり漆」に「刻苧わた」を入れヘラで練り混ぜる。

*刻苧わた・・・麻布を細かく刻んで綿状にしたもの。

木粉」を加え更に練り混ぜ粘土状にする。

*木粉は木地にサンドペーパーをかけたときに出る粉を取って置くと便利です。

電球 刻苧を詰めるときの注意

・深く詰めるときには中までよく乾くように2~3回に分けて詰める。
・乾くとかなり縮むので、最後はやや盛り上げるようにする。

電球 刻苧が余ったら

・ラップで密封すれは冷蔵庫でしばらく保存できます。
・粘土のように自由な形が作れるので、ビーズにしてアクセサリーにしたり、好きな形の箸置きにしたりできます。



刻苧(こくそ)の作り方重箱の角の継ぎ目に刻苧埋めをしたところです。
乾いたらペーパーをかけて平らにします。







同じカテゴリー(漆 製作工程)の記事
卵殻技法
卵殻技法(2007-07-26 08:33)

下地漆の作り方
下地漆の作り方(2007-02-22 09:00)

布着せ
布着せ(2007-02-21 09:00)

のり漆の作り方
のり漆の作り方(2007-02-20 10:28)

錆の作り方
錆の作り方(2007-02-17 11:09)


Posted by 忠左衛門 at 07:19│Comments(1)漆 製作工程
この記事へのコメント
敷居の敷居テープが古くなったのではがしました。
敷居の材木が一緒にはがれて凸凹になってしまい、障子がスムーズに動きません。凸凹を治すのにコクソは使えますか?
Posted by いとう at 2016年11月22日 08:09
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。